脛(すね)の痛み
みなさまこんにちは!Rinealの見澤です!
みなさまはゴールデンウイーク中いかがお過ごしでしたでしょうか?
私は帯同しているスポーツチームの練習に参加したりして過ごしました!
その中で最近「脛が痛い」という選手が多く見られています。
脛の痛みはスポーツ選手ではよく聞かれる症状です。一般的には「シンスプリント(過労性脛骨骨膜炎)」の症状であることが多いです。
今回はこのシンスプリントについてお話したいと思います。
シンスプリント
1.シンスプリントとは
シンスプリントとは、ランナーによくみられる症状で、脚の使い過ぎ(オーバーユース)が原因といわれています。また、オーバーユースだけでなく、硬い路面を走ることや、クッション性のない靴で長時間走ること、筋肉の柔軟性が低下していることや足の変形があることも原因として挙げられます。
2.好発部位と受傷機序
脛の痛みが出やすい場所は脛の内側1/3の場所が多いとされています。
脛の内側には足関節を底屈させる筋(ヒラメ筋、後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋など)が付着しています。
全身の骨には骨を覆う膜(骨膜)があり、その骨膜は神経があり、痛みを感じます。この脛骨も例外でなく骨膜があり、脛骨に付着している筋肉が骨膜を牽引する事で、骨膜の微細損傷(骨膜炎)をきたし、痛みを発生させると言われています。
そのため、足関節の底背屈を頻回に繰り返すランナーや走る競技の選手でシンスプリントが多く見られます。
3.治療方法
シンスプリントの治療方法としては保存療法が選択されます。
シンスプリントと判断された場合はまずは運動量を制限することから始めます。
程度によっては運動をするときの路面や靴の調整で痛みの軽減が図れることもあります。しかし、強い痛みを感じている場合は安静が第一となります。炎症を抑えるために痛み止めが処方されることもあります。
また、シンスプリントは足の問題とも大きく関係しているといわれれております。
よく話題になることですが、シンスプリントは果たして本当に足の底屈筋の使い過ぎだけで起きるのかという問題があります。確かに同じ筋肉を繰り返し使うことで、骨が引っ張られるストレスは繰り返し起き、炎症を起こすことがあります。しかし、選手や患者さんを診ていると、骨が弯曲するストレスを受けた際に痛みが出るというケースも少なくないと思います。脛骨への体重のかかり方によっては、脛骨がたわむような方向へストレスを受けることがあります。それが強くなることで痛みを誘発しているのではないかとも思える場面があります。
そのため、足部や股関節の改善も同時に行っていきます。
動作の時に他の部位で体重を分散できておらず脛骨に体重がかかりすぎるということも考えられるため、膝や股関節、足関節のアライメントや柔軟性、筋力の改善を図ることが重要となってきます。
具体的にはケースバイケースですが私は、足部に対しては柔軟性の改善、インソールでのアライメント調整、筋持久力の改善、膝関節、股関節に対しては、柔軟性の改善、主にお尻周りの筋力強化、上半身を含めた体の使い方の練習をお伝えすることが多いです。また、それと合わせて靴の見直しや、必要に応じてテーピングを行います。
足のアーチが低下していることや、筋肉がうまく使えていないことによる衝撃吸収の低下、膝や股関節をうまく使えないことにより荷重が分散できないことの改善を考えます。
しかし、シンスプリントはひどくなると回復までに時間を要することがあります。そのため、特に部活をしている中高生は予防を心掛けてほしいと思います。脛の痛みが出る前から足裏、ふくらはぎを中心に全身の柔軟性を獲得しておくこと、バランスよく筋肉を身に着けておくことなどが重要となります。
シンスプリントが悪化していくことで疲労骨折となることもあります。
中高生だけでなくぜひ皆様予防を心掛けていただけたらと思います。
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