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股関節・膝・脚の痛みを改善「脚の専門院リネアル」

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施術考察 ケース1-③

施術考察 ケース1-③

こんにちは!Rinealの見澤です!

今回も引き続き施術の際に考えていることや施術の流れについてを、実際のケースの方をもとに考えていく記事の続きになります。

前回、前々回の記事をまだ見られていない方はこちら(施術考察 ケース1-①)、(施術考察 ケース1-②)からご覧ください

ではさっそく前回の簡単なおさらいから見ていきたいと思います!

前回の内容

前回の記事では、脚の太さのお悩みでご来院いただいた方に行った検査と、その結果について書かせていただきました。

前回の内容では、第一印象とカウンセリング結果に加えて、詳しく視診、触診、関節の動き、筋力などの検査と結果について触れました。検査結果からいえることは、今回の記事の内容になってきますが、股関節周りの筋肉の問題、関節の動き、骨盤と背骨の動きなどが絡み合ったところが要になってくると思います。

では今回の記事では、検査結果の続きと、その解釈から施術の方針、実際の施術までお話しできればと思います。

また長くなってしまうかもしれませんが、お付き合いください!

身体機能評価続き

その他検査2

以前からたまにお話させていただいた、大腿骨の前捻角についてですが、簡便に調べられる検査が“Craig test(クレイグテスト)”というものになります。

Craig testとは

被検者(検査を受ける人)はうつ伏せとなり、、膝関節を屈曲90°とし、股関節を他動的に内旋させ(うつぶせの状態で下腿を外に倒してくる)、大転子が最も外側に突出した位置にて測定を行い、股関節回旋角度を前捻角とする方法です。

正常値は約10-15°とされています。今回の検査では若干前捻角が大きい結果でした。

動作のチェック

動作のチェックでは、その方その方に併せてチェックしたい項目が変わります。実際に日常生活でやりにくい動作や、気になる動作がある場合はその動作もチェックしていきます。また、この動作チェックは施術の前後や、施術中にも施術効果を確かめるために適宜行っていきます。歩行を観察することも改善点を見つけるときの大きな手掛かりになりますが、今回は省略します。

今回ここでは以下の二つについて見ていきたいと思います。

立位での足踏み・片足立ち

立った状態での足踏みの仕方、片足立ちでのバランスのとり方をチェックしていきます。

足踏みでは、左右とも片足を持ち上げる際に若干上背部をそらしながら持ち上げる形となっています。また、持ち上げる脚と反対の脚(支え脚)側に身体が大きく揺れ、傾いています。

これを踏まえ、片足立ちでのバランスを見ると、左右とも足踏みと同様に、支え脚側にバランスをとろうと体が揺れ、そのままだと支え脚側に倒れてしまうので、今度は反対にバランスをとろうと体が左右にゆらゆら傾くように揺れています。片足立ちの保持も長時間は困難です。

身体機能評価結果からの解釈・推論

以上長くにわたって検査内容と結果を書かせていただきましたが、検査結果のまとめと、結果からどんなことが言えるか、何を改善していく必要があるかということを考えていきたいと思います。(みなさまにわかりやすくお伝えするため、また、ケースの方の個人情報保護のために、詳細な検査結果などをお伝えできていない部分もあります。今まで書かせていただいた検査結果以外の話が、この後の内容ででてきていたらご容赦ください。。)

まず検査結果を解釈していくために、前々回の記事で挙げた第一印象とカウンセリングを踏まえた状態での推察が、実際の検査結果と一致しているかという点を診ていきたいと思います。

前々回に推察した内容は以下の1‐7です。一つ一つ検査結果と照らし合わせていきたいと思います。考察していくうえで、1‐7の順番は考えやすいように入れ替えていきますので、番号は前後しています。

1.骨盤が前傾(前に傾いている)していることで、大腿骨が内旋し、大転子が前方に来ることで太く見えている

→触診の結果から、座位・立位とも骨盤前傾をとっており、股関節内旋位となっている。そのため大転子が外側に張り出していることが確認できる。

7.そして反り腰(骨盤が前傾位)となっている原因としては、①股関節の筋肉(特に太ももを持ち上げるような股関節屈筋)の硬さ、②股関節の受け皿が浅い、③日常生活上での身体の使い方の問題という三点の可能性がある

①関節可動域の検査から股関節の伸展制限があり、触診の結果から腸腰筋、大腿筋膜張筋の硬さ、脊柱起立筋群、多裂筋(背骨の安定性に寄与する筋肉)の過緊張と硬結が見られたことから、骨盤を前傾させる筋肉の短縮(縮こまっており、正常より伸びにくくなっている)があり、普段から骨盤が前傾となっている。

②関節の動きの検査、Craig testの結果より、股関節にわずかに不安定性があること、前捻角が正常といわれる値より若干大きい可能性があることを踏まえ、不確定だが臼蓋の浅さがある可能性がある(レントゲンを撮らないと正確な臼蓋の浅さは確認できない)

→③日常生活上での身体の使い方に関しては、カウンセリング内容からでしか確認できないが、以下の「5」の項目と合わせて考察する

5.反り腰(骨盤が前傾位)からの影響、日常生活での動作の影響(子どもを抱っこすること、もしくはいい姿勢でいる必要がある場面が多いなんてこともあるかもしれません)があり、胸椎の過度な反りを来たしている、胸椎が反ることで後頭部から頸椎(背骨の首の部分)の反りも出てくるが、目線を真っすぐにするために顎を引いている、それにより常に肩が少しすくむ形になり、肩こりが取りにくいという状況が続いている

→関節の動きの検査から脊柱の全般的な屈曲制限があり、胸椎も丸まりが制限されている。また、触診の結果からは脊柱起立筋や多裂筋が過緊張(力が抜けにくい状態)しているため、筋肉の影響で胸椎の丸まりにくさが起きていると考えられる。また、後頭下筋群(後頭部につく筋肉)や後頚部(首の後ろ側)にある筋の硬さも見られていたため、慢性的に頭頚部・胸椎とも伸展して使用している可能性が高い。

2.反り腰(骨盤が前傾位)になっていることで、立っているときにお尻の筋肉や太ももの裏側の筋肉がうまく使えず、太ももの前側の筋肉をたくさん使ってしまっていることで、太ももの前側の筋肉が硬くなり太く見えている

3.お尻の筋肉がうまく使えていないことで、太ももの前側の外側の筋肉(大腿筋膜張筋)をよく使うようになり、その部分が張り出して太く見える

→同じような内容になっていました。。

立位姿勢では、骨盤前傾・胸椎前弯があることで後方重心になっているのを股関節と膝と足関節の屈曲でバランスをとっている。そのため、大殿筋・中殿筋に力があまり入っておらず、大腿筋膜張筋(股関節を屈曲、外転する筋肉)や大腿四頭筋をよく使っている。触診の結果からも大腿筋膜張筋・大腿四頭筋(どちらも太ももの前側の筋肉)の硬さが見られ、張りが見られている。日常生活での立ち仕事などにおいても同様の姿勢をとっているため、大腿四頭筋や大腿筋膜張筋の硬さによる張り出しが起きていると考えられる。

6.また、反り腰があること、お尻の力がうまく使えていないと可能性があるということを考えると、普段お身体を動かす際に体幹の筋力がうまく使えていないことで本来使うべき筋肉がうまく使えていない可能性もある

4.お尻の筋肉や太ももの裏側の筋肉がうまく使えていないことで、筋量や筋力が低下し、ヒップのラインが崩れて見えてしまう

筋力検査では大殿筋・中殿筋の筋力低下、筋持久力低下がみられた。また、腹横筋の収縮が入りにくいこともあり、腹圧(おなかに力が入ることで、体を安定させる圧が生じること)が低下している。腹圧の低下があり、殿筋の収縮が低下していると考えられる。そのため、立位での足踏みや片足立ちの検査で、大きな体幹の揺れが生じたと考えられる。筋量の低下と適切な力の入り方が行えていないことにより、ヒップラインの不整が生じているとも考えられる。

理想的重心線(左)、今回のケースと類似した姿勢(右)F.P.ケンダル他著(2006)『ケンダル 筋:機能とテスト −姿勢と痛み−』西村書店 p75他より引用(一部改編)

各解釈のまとめと優先順位づけ

これらの解釈をもとに、改善すべきポイントに優先順位をつけ、施術方法やトレーニングしていく内容を考えていきます。

優先順位のつけ方としては、多くの問題に関与していく点から改善を狙っていくということ、早期に改善が狙えそうな点からアプローチしていくことなど様々な考え方ができます。もちろん、1度の施術では改善しきらない点が多いため、自宅でも続けて運動をする必要があります。そのため、ご利用者様のライフスタイルに合わせた運動方法を一緒に考えていくことも重要となります。

ではもう一度問題点を各項目ごとに列挙していきます。

1.座位・立位とも骨盤前傾をとっており、股関節内旋位となっている。

7.①股関節の伸展制限、腸腰筋、大腿筋膜張筋の硬さ、脊柱起立筋群、多裂筋の過緊張と硬結 ②股関節にわずかに不安定性がある、前捻角が若干大きい、臼蓋の浅さがある可能性がある

5.脊柱の全般的な屈曲制限、胸椎も屈曲(丸まり)が制限されている。脊柱起立筋や多裂筋が過緊張(力が抜けにくい状態)、後頭下筋群(後頭部につく筋肉)や後頚部(首の後ろ側)にある筋の硬さ

2.3.立位姿勢では、骨盤前傾・胸椎前弯があることで後方重心になっているのを股関節と膝と足関節の屈曲でバランスをとっている。大殿筋・中殿筋に力があまり入っておらず、大腿筋膜張筋(股関節を屈曲、外転する筋肉)や大腿四頭筋をよく使っている。大腿筋膜張筋・大腿四頭筋の硬さ

6.4.大殿筋・中殿筋の筋力低下、筋持久力低下。腹横筋の収縮が入りにくい、腹圧が低下、殿筋の収縮が起こりにくい

まずはこれらの中から優先順位をつけてアプローチをしていきます。優先順位付けに関しては次回の記事で書ければと思います。

まとめ

、、、今回も長文になってしまいました。

3記事目にしてようやく改善していくべき問題点が挙がりました。

記事にすると非常に長くなりますが、実際に治療院で行っている内容としてはここまででカウンセリングを含めて20分前後かと思います。

次回は優先順位をつけるところ、施術方法の検討と実施という点についてお話したいと思います。

専門的な内容で、かつ読みにくい文章になってしまっていますが、、、

最後までお読みいただきありがとうございました!

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