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股関節・膝・脚の痛みを改善「脚の専門院リネアル」

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「人工関節にしない!股関節痛改善コース」について

「人工関節にしない!股関節痛改善コース」について

みなさまこんにちは!Rinealの見澤です!4月に開院して以来八丁堀に毎日のように来ていますが、いまだに道に迷います。。。八丁堀は各方面からの電車の便が良くて、非常にアクセスしやすい街ですね!

それゆえになのか、駅からの出口が多くて困惑することもあります。。また、メトロの出口では余計に複雑なのと、地上に出るための階段がややせまくて急なのも戸惑います、、

階段が急だと、昇るときに股関節を曲げる角度が自然と深くなります。

股関節が痛い方や、変形がある方には大変な動作になりますね。

さて、前回の記事では当院の「手術をしない!膝の痛み改善コース」についてお話をさせていただきました。今回の記事では同じく当院のメニューの「人工関節にしない!股関節痛改善コース」についてお話させていただきたいと思います。

股関節とは

股関節は、人体における最も大きく、複雑な構造を持つ関節の一つです。球関節としての特徴を持ち、広範な可動域を提供します。以下に、股関節の主要な構造とその機能について詳しく解説します。

1. 骨の構造

大腿骨(だいたいこつ): 股関節における大腿骨の部分は「大腿骨頭(だいたいこつとう)」と呼ばれ、球形をしています。この骨頭は、骨盤側の寛骨臼に収まり、関節全体の可動性を提供します。

寛骨臼(かんこつきゅう): 骨盤側に位置する寛骨臼は、カップ状のくぼみで、大腿骨頭をしっかりと包み込みます。この構造により、股関節は安定し、かつ自由に動くことができます。

2. 軟骨と関節包

関節軟骨: 大腿骨頭と寛骨臼の接触面は、滑らかで弾力性のある関節軟骨で覆われています。この軟骨は、関節の動きを滑らかにし、摩擦を最小限に抑える役割を果たします。また、関節にかかる衝撃を吸収し、骨を保護します。

関節包(かんせつほう): 股関節を覆う関節包は、関節を密閉し、安定性を提供する結合組織の袋です。この包の内側には、滑液(かつえき)を分泌する滑膜があり、この液体が関節内を潤滑し、摩擦をさらに減らします。

3. 靭帯

股関節は、いくつかの重要な靭帯によって強固に支えられています。これらの靭帯は関節の過度な動きを制限し、安定性を確保する役割を担っています。

大腿骨頭靭帯(だいたいこつとうじんたい): 大腿骨頭と寛骨臼をつなぎ、関節の位置を安定させます。また、この靭帯には血管が通っており、大腿骨頭に栄養を供給します。

腸骨大腿靭帯(ちょうこつだいたいじんたい): 股関節の前面を覆い、立位時や歩行時に体が後ろに反らないよう制限します。この靭帯は人体で最も強力な靭帯とされています。

恥骨大腿靭帯(ちこつだいたいじんたい): 股関節の下部を支え、外転や回旋運動を制限します。

坐骨大腿靭帯(ざこつだいたいじんたい): 股関節の後面を覆い、内旋や外転を制限します。

4. 筋肉

股関節の動きは、いくつかの大きな筋肉によって制御されています。これらの筋肉は、股関節を屈曲、伸展、外転、内転、内旋、外旋する役割を果たします。

大腿四頭筋(だいたいしとうきん): 大腿部の前面に位置し、股関節の屈曲と膝関節の伸展を行います。

大殿筋(だいでんきん): お尻の筋肉で、股関節の伸展と外旋を担当します。この筋肉は、立ち上がりや階段の昇降時に重要な役割を果たします。

内転筋群(ないてんきんぐん): 大腿の内側に位置する一群の筋肉で、股関節を内側に引き寄せる動きを行います。

腸腰筋(ちょうようきん): 腹部から大腿部にかけて走る筋肉で、股関節を屈曲させ、膝を持ち上げる動作に重要です。

ハムストリングス: 大腿部の後面に位置し、股関節の伸展と膝関節の屈曲を行います。

これは一部の筋肉で、他にも股関節を外旋(あぐらのような姿勢に)する筋肉や外転(脚を持ち上げる)する筋肉などがあります。

なぜ「人工関節にしない」という名前なのか

「手術をしない!膝の痛み改善コース」についての解説の時は膝の手術についても触れました。膝関節は手術といっても選択肢がいくつかあり、関節鏡を使う方法、人工関節、骨切り術などがありました。

股関節の場合は、骨切り術や関節鏡での手術方法もありますが、圧倒的に人工関節が選択されることが多いです。

股関節の人工関節については皆さんお聞きしたことはありますか?

人工股関節置換術という手術になりますが、大腿骨頭の部分と、寛骨臼の部分を人工物に入れ替える手術になります。

先ほど股関節の解剖について少しお話をしました。その中で、股関節は球関節で可動性が非常にいい(動く方向と範囲が大きい)という点がありました。

肩関節も球関節で可動性が非常にいいですが、可動性がいいということは、どのようなリスクがあるでしょうか。気付いたかたもいると思いますが、球関節は「脱臼」のリスクがあります。

人工股関節置換術後は脱臼のリスクが必ず伴います。

近年の術式では術後の脱臼リスクは大幅に減少していますが、それでもゼロではありません。脱臼をしないために、やってはいけない動きや姿勢があります。

そのような動作などはしっかり覚えて、日常生活で常に気を付けないといけなくなります。

私自身、病院で勤務していた時に何例も脱臼してしまった患者様をみました。

一度脱臼するとくせになってしまいがちで、脱臼を頻回に繰り返すようであれば再手術となります。

また、脱臼をすると、その場でうごけなくなってしまい、ひどい方だと意識消失してしまう方もいらっしゃいます。そのため救急車での搬送となります。

散々脅かすようなお話をしましたが、人工股関節にするとこのようなデメリットがつきものです。(とはいえ、基本的には脱臼しないようにリハビリをしていきますので、脱臼発生率はすごく低いです)

そのため、できることなら人工股関節にせずに、股関節を大事に使っていく、痛みをとっていくことができたらという思いでこの「人工関節にしない!股関節痛改善コース」をつくりました。

股関節が変形するとどのようなことが起きるのか(変形性股関節症とは)

1.変形性股関節症の病態

変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)は、股関節の関節軟骨が徐々に劣化し、関節に炎症や変形が生じる慢性的な関節疾患です。この病態は、以下のようなプロセスで進行します。

関節軟骨の摩耗: 股関節の関節面を覆う軟骨が、長年の使用や過度な負荷、加齢によって徐々にすり減ります。軟骨はクッションの役割を果たし、骨同士の直接的な摩擦を防いでいますが、この軟骨が劣化すると、骨が直接擦れ合うようになります。

骨の変形: 軟骨が減少すると、股関節の骨に異常な力がかかり、骨が次第に変形していきます。これに伴って、骨の端に「骨棘(こつきょく)」と呼ばれる骨の突起物が形成されることがあります。これが関節の動きをさらに制限し、痛みを引き起こします。

滑膜の炎症: 軟骨の劣化や骨の摩擦によって、関節包の内側を覆う滑膜に炎症が生じます。この炎症は、関節液の過剰分泌を引き起こし、関節が腫れたり、こわばりを感じたりする原因となります。

2. 症状

変形性股関節症の症状は、病状の進行に伴って徐々に現れます。以下は、一般的な症状の概要です。

痛み: 初期には、運動時や長時間の立位・歩行時に股関節に痛みを感じます。進行するにつれて、安静時にも痛みが現れるようになり、夜間痛が生じることもあります。

こわばり: 朝起きたときや長時間座っていた後に股関節のこわばりを感じることがあります。こわばりは動き始めると改善することが多いですが、進行すると持続的に感じるようになります。

可動域の制限: 痛みや関節の変形によって、股関節の可動域が制限されます。特に、脚を外側に開く動きや、内側に回す動きが困難になることがあります。

関節の腫れ: 関節内の炎症により、股関節が腫れることがあります。腫れは滑膜の炎症や過剰な関節液の蓄積によって引き起こされます。

歩行障害: 痛みや可動域の制限により、歩行が困難になります。進行すると、脚を引きずるような歩き方(跛行)になることがあります。また、階段の昇降や立ち上がり動作が特に困難になります。

筋力低下: 股関節の痛みを避けるために動かさなくなると、周囲の筋肉が弱くなり、さらに関節への負担が増えるという悪循環に陥ります。

関節の不安定感: 関節の変形が進行すると、股関節の安定性が失われ、不安定感を感じることがあります。

どのようにして改善を図るのか

当院の「人工関節にしない!股関節痛改善コース」では、膝関節の時と同様で、アライメントを整えることに着目して施術を行っていきます。

股関節の動きを制限する筋肉の硬さや、関節の動きの悪さを改善し、股関節がしっかりと動くようアプローチをします。

その後、股関節と隣接する骨盤、膝関節も含めて股関節をスムーズに使えるように練習をします。

股関節のトラブルは腰や骨盤と密接に関係していることが多く、股関節以外の部分を改善していくことも非常に重要となります。

そのため、普段の姿勢や動作に関しても股関節に負担がかからないような姿勢に修正していく必要があります。

そういった動作練習なども取り入れて行います。

また、股関節の治療ではお尻の筋肉の柔軟性、筋力も重要になっていきます。

お尻や腰の施術の際は鍼治療も非常に有効となってきます。

これらのことをトータルで考えて施術を進めていくことになります。

止まっているとき(姿勢)と動いているとき(動作)の身体の使い方を、無意識に体に優しい使い方になるようにすることで、痛みの改善を図っていきます。

おわりに

以上、今回は当院の「人工関節にしない!股関節痛改善コース」についてのご説明と、変形性股関節症や人工股関節置換術についてのお話をさせていただきました。

股関節や腰の痛み、もしくはぼんやりとそのあたりが痛い感じがするなどの症状がある方は手術をするしかない状態になる前に改善をしていきましょう!

変形性股関節症や人工股関節についての解説はまた後日記事にしたいと思います。

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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