INFO

CLOSE

股関節・膝・脚の痛みを改善「脚の専門院リネアル」

  • OPEN 【月火金】 10:00~18:00 【水曜日】 11:00~21:00 【土曜日】 10:00~13:00
  • HOLIDALY 木・日・祝日
  • ACCESS 東京都中央区八丁堀4-6-5 キスワイヤ八丁堀ビル3階

BLOG

Knee-in Toe-out(ニーイン・トゥーアウト)がなぜよくないのか

Knee-in Toe-out(ニーイン・トゥーアウト)がなぜよくないのか

皆様こんにちは!Rinealの見澤です。

前回の記事からだいぶ間が空いてしまい申し訳ありません。

いきなりですが、“Knee-in Toe-out(ニーイン・トゥーアウト)”という言葉を聞いたことがありますか?

スポーツをやられている方は耳にしたことがあるかもしれません。

Knee-in Toe-out(ニーイン・トゥーアウト)とは、膝が内側に入り、つま先が外側に向いている状態を指します。この姿勢は、膝関節や股関節に負担をかけ、様々な問題を引き起こす可能性があります。

今回の記事ではこのKnee-in Toe-outがどのような影響を引き起こすのか、なぜKnee-in Toe-outの姿勢になってしまうかを考えていきたいと思います。

早速ですが、Knee-in Toe-outについて解剖学的・運動学的に見ていきたいと思います。

解剖学的視点

1. 膝関節の構造と動き

膝関節は、大腿骨、脛骨、膝蓋骨(膝のお皿)によって構成されています。これらの骨は、靭帯や軟骨によって支えられ、滑らかな動きを実現しています。

膝関節の正常な動きは、大腿骨が脛骨に対して回転しながら伸展と屈曲を行うものです。この動きには、内側側副靭帯、外側側副靭帯、前十字靭帯、後十字靭帯などの靭帯が重要な役割を果たします。

2. Knee-in Toe-outの影響

Knee-in Toe-outになると、以下の問題が発生します。

内側側副靭帯への負担増加: 膝が内側に入ることで、内側側副靭帯に過剰な張力がかかり、損傷のリスクが高まります。

外側半月板への圧迫: つま先が外側に向くことで、外側半月板が圧迫され、損傷のリスクが高まります。

膝関節の不安定性: 膝関節が本来の位置からずれるため、不安定となり、捻挫や脱臼などの怪我のリスクが高まります。

軟骨のすり減り: 膝関節の動きが不自然になることで、軟骨がすり減り、関節炎のリスクが高まります。

筋肉の偏った使い方:本来使うべき筋肉が使われず、特定の筋肉ばかり使ってしまい、筋肉の痛みや炎症を引き起こします

運動学的視点

1. 運動軸と可動域

膝関節には、内外側回転という運動軸があります。正常な歩行やランニングでは、この運動軸を中心に、膝関節が滑らかに動きます。

Knee-in Toe-outになると、以下の問題が発生します。

運動軸の歪み: 膝が内側に入ることで、運動軸が歪み、膝関節への負担が大きくなります。

可動域の制限: つま先が外側に向くことで、膝関節の可動域が制限され、動きがぎこちなくなります。

筋力バランスの乱れ: Knee-in Toe-outの姿勢を維持するために、特定の筋肉に負担がかかり、筋力バランスが乱れます。

膝蓋骨外側偏移の助長:Knee-in Toe-outとなることで、大腿の外側にある筋が伸張されながら収縮します。これにより、膝蓋骨を外側へ引く力が強くなり、膝蓋骨亜脱臼などを引き起こす原因となります。

2. パフォーマンスへの影響

Knee-in Toe-outは、運動パフォーマンスにも悪影響を及ぼします。

筋力の低下: Knee-in Toe-outの姿勢を維持するために、本来必要な筋肉が使われず、筋力が低下します。

怪我のリスク増加: 膝関節への負担が大きくなることで、怪我のリスクが高まります。

パフォーマンスの低下: 膝関節の可動域が制限され、筋力バランスが乱れることで、運動パフォーマンスが低下します。

Knee-in Toe-outとなる原因

解剖学的要因

1. 骨格の歪み:

股関節の骨格異常: 股関節内旋や外反などの骨格異常は、膝関節の動線を歪め、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

下肢の長短差: 片足がもう一方よりも長い場合、骨盤が傾き、膝関節の動きに影響を与え、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

足関節の過回内: 足関節が過度に内側に倒れる状態は、下腿全体が内旋し、Knee-in Toe-outの原因となります。

2. 靭帯や筋力のアンバランス:

内側側副靭帯の緩さ: 内側側副靭帯が緩いと、膝関節が内側に入りやすくなり、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

外側広筋の弱さ: 外側広筋は、膝関節を外側に引き寄せる役割を持つ筋肉です。この筋肉が弱い場合、膝関節が内側に入りやすくなり、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

内転筋の過緊張: 内転筋は、太ももの内側にある筋肉群です。これらの筋肉が過度に緊張すると、膝関節が内側に入りやすくなり、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

運動学的要因

1. 運動習慣:

偏った運動: 特定の筋肉ばかりを使う運動や、片側に負担がかかりやすい運動は、筋力バランスの乱れや骨格の歪みを引き起こし、Knee-in Toe-outの原因となります。

ウォーミングアップ不足: 運動前に十分なウォーミングアップを行わないと、筋肉が硬くなり、可動域が制限され、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

オーバーワーク: 体が疲労している状態で運動を続けると、フォームが崩れ、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

スポーツにおいても、Knee-in Toe-outが起きてしまう状況は多々あります。

生活習慣的要因

1. 姿勢:

猫背: 猫背は、骨盤を後傾させ、股関節を内旋させるため、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

座り方: 長時間同じ姿勢で座っていると、筋肉が硬くなり、可動域が制限され、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

歩き方: つま先が外側に向いている歩き方をしていると、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

2. 肥満:肥満は、膝関節に負担をかけ、骨格や靭帯に悪影響を与え、Knee-in Toe-outになりやすくなります。

Knee-in Toe-outの治し方

Knee-in Toe-outの姿勢になりやすいのには原因があります。原因に関しては先ほど書きましたが、必ずしも膝だけの問題でなく、股関節や足関節、さらに体幹が関係してくることもあります。

そのため、これを治せば治るといったものでなく、原因を対処しないと改善はなかなか難しくなります。

症例

当院にご来院された患者様で、両膝の上の痛みが辛いとの訴えがありました。痛みと違和感で深くまで曲げられないという状態でした。また、踏み込みや体重がかかる瞬間で膝に痛みが強く出るとのことです。

痛みが出ている部位は内側広筋の斜走線維でした(膝のお皿のすぐ上左にある筋)

この型のランジ動作を確認すると、Knee-in Toe-outとなっており、骨盤まで踏み出し脚と反対に回ってしまう様子でした。

この型の場合、全身弛緩性も高い(何らかの要因で、全身の関節が”ゆるい”状態)方で、ランジ動作をすることで、偏平足が強調されていました。

そのため、インソールを使用し、足のアーチを上げることで、痛みが大幅に改善されていました。

さらに、足趾の運動と、臀部の筋肉トレーニングとストレッチを継続して行ったところ、痛みはほぼでなくなりました。

まとめ

Knee-in Toe-outは、単一の原因ではなく、様々な要因が複合的に絡み合って起こる可能性があります。

根本的な原因を突き止めるためには、専門家に相談し、個々の状態を詳しく評価してもらうことが重要です。

また、足底腱膜炎の改善には筋力トレーニングやストレッチを行い、適度な運動習慣を身につけることも、Knee-in Toe-outの予防や改善に効果的です。

インソール療法も非常に効果的です。

以上長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

皆様により詳しく脚の健康のことやRinealのことを知っていただくために、LINE公式アカウントInstagramで情報発信を行っております。ご興味を持っていただけた方はぜひお友達登録、フォローよろしくお願いします!

また、ご予約をご希望される方はこちら(予約ページはこちら)からご予約いただけます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

友だち追加