脚の付け根が痛い。股関節が悪い?
みなさまこんにちは!Rinealの見澤です。
今回は今まであまり触れていなかった股関節のお話をしたいと思います。
股関節(脚の付け根)に痛みが出たことがあるという人は意外と多いんじゃないかなと思います。
股関節は寛骨(腸骨・座骨・恥骨)と大腿骨から成る関節となります。
構造的には肩関節と少し似ていて、寛骨の寛骨臼といわれる部分が受け皿となり、大腿骨の大腿骨頭という部分がボールの形をしています。受け皿の上にボールが乗っているような形をしており(そのため股関節というと体の前側を想像しますが、後ろ側も股関節の一部です)、いろんな方向へ動く関節となっております。肩関節も同じような形をしているため、股関節同様で前後左右に加えて、捻る動きも可能となっています。
他の動きが少ない関節と比べて構造的に何が違うかというと、骨での支えが少なく、他の軟部組織といわれる靭帯や関節唇(かんせつしん)による支えが大きいという点があります。
いろんな方向へ動く関節ということは関節が外れてしまう、つまり脱臼してしまうので、脱臼しないように軟部組織で覆われている構造になっています。
また、股関節は先ほど書きましたが、寛骨と大腿骨からできている関節となります。そのため、骨盤や腰とも密接な関係があり、腰が悪いから股関節が悪くなる、股関節が悪いから腰の痛みが出るということも少なくありません。
実際にお尻や太ももが痛くて受診したが、実際には腰の神経から来る症状だったということや、病院では座骨神経痛といわれていたが、別の病院では変形性股関節症といわれたというケースも耳にします。
では股関節の痛みの原因となるのはどのようなものがあるでしょうか。
一つは先ほども出てきた「変形性股関節症」ですね。これは変形性膝関節症と同じで、関節が変形してきているという病態になります。日本人では、変形性股関節症になる人は、臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)といわれる生まれつきや発育の過程で、正常と比べて受け皿が浅いままとなってしまうことがあります。この臼蓋形成不全がある方は変形性股関節症のリスクが高くなるといわれています。
また、他には大腿骨寛骨臼インピンジメントといわれる、股関節を動かした際に寛骨臼の縁と大腿骨頭がぶつかり、その間で関節唇や軟骨が挟み込まれてしまい痛みがでるというものもあります。これは特に股関節を曲げたとき(膝を持ち上げるなど)に痛みが出やすいです。
また、腰にトラブルがある方は、股関節の筋肉が硬くなっていることが非常に多いです。そのため、硬くなった筋肉が引っ張られて痛みが出ることや、筋肉が傷ついてしまい痛みが出ることもあります。
そのような場合は股関節だけを治そうと思っていても、腰の方の治療も必要になってきます。
話は変わりますが、体を支える筋肉としてお尻にある中殿筋や大殿筋・股関節の前側にある腸腰筋という筋肉など、非常に大きな役割を持つ筋肉が股関節の周りにはたくさんあります。
これらの筋肉はそれだけ役目が重要なので、無意識にもよく使われています。
ですので、これらの筋肉をケアすることは体の不調を改善していくうえでも重要となってきます。また、変形性股関節症や変形性膝関節症の治療の上でも中殿筋や腸腰筋の柔軟性や筋力は非常に重要になってきます。
お尻と股関節の前側のストレッチや筋トレは継続して行っていきましょう。
これからの記事で、股関節のことをもう少しお話させていただいて、筋肉についても少し詳しくお話しできたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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