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股関節・膝・脚の痛みを改善「脚の専門院リネアル」

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膝の離断性骨軟骨炎とは

膝の離断性骨軟骨炎とは

みなさまこんにちは!今日はスポーツ選手に多い膝の離断性骨軟骨炎というケガについてお話したいと思います。

離断性骨軟骨炎という名前は聞いたことがありますか?離断性骨軟骨炎とは膝だけでなく、肘やほかの関節でもよく起きます。野球選手では肘の離断性骨軟骨炎になってしまったという方はよく耳にします。漢字が多く難しい名前のケガですが、どのようなものなのかを見ていきましょう!

目次

  1. 1.離断性骨軟骨炎とは?
  2. 2.離断性骨軟骨炎の原因
  3. 3.症状と診断
  4. 4.治療法 - 保存療法 - 手術療法
  5. 5.リハビリと予防
  6. 6.まとめ

1. 離断性骨軟骨炎とは?

離断性骨軟骨炎(osteochondritis dissecans、OCD)は、関節内で骨と軟骨の一部が分離する疾患です。通常、膝、肘、足首などの大きな関節に発生します。この疾患は、関節の滑らかな動きを保つための軟骨とその下の骨に影響を及ぼし、痛みや機能障害を引き起こします。

膝の離断性骨軟骨炎は、特に若年層に見られる障害です。離断性骨軟骨炎は、膝関節内の骨と軟骨が分離し、遊離体(関節ネズミ)を形成する状態です。主に大腿骨の内側顆に発生しやすく、スポーツ活動を行う10代の若者に多く見られます。症状が進行すると、関節面が不安定になり、関節炎を引き起こす可能性があります。

岡庭 豊『病気がみえるNo11 運動器・整形外科第1版』株式会社メディックメディア より引用(一部改編)

2. 離断性骨軟骨炎の原因

離断性骨軟骨炎の原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

外傷: 繰り返しの小さな外傷や一度の大きな外傷が原因となることがあります。

血行障害: 骨への血流が不足することで、骨の一部が壊死し、軟骨が剥離することがあります。

成長期のストレス: 成長期における骨の急速な成長が影響することがあります。

特定の負荷の繰り返し:スポーツの練習など、特定の動作を繰り返して行うことが原因となることがあります。

3. 症状と診断

離断性骨軟骨炎の主な症状には以下があります。

膝の痛み: 特に運動時に膝の痛みが増すことが多いです。体重がかかった時や、炎症を起こしている部位に強い負担がかかった時に痛みが出ることが多いです。

腫れ: 関節の腫れや圧痛が見られることがあります。関節の中で炎症を起こし、膝全体が腫れてくることがあります。

関節のロック: 遊離体が関節内で引っかかり、膝が動かなくなることがあります。曲げ伸ばしができなくなります。関節がロックした際は少しずつ動かすことで動くようになる方が多いですが、遊離体がなくならない限り、繰り返しロックが起きます。

動きの制限: 膝の可動域が制限されることがあります。

診断には、患者の症状と現病歴の確認、身体検査が行われます。さらに、以下の画像診断が用いられます。

X線検査: 骨の異常を確認するために使用されます。離断性骨軟骨炎があると、遊離体が移ることがあります。

MRI検査: 軟骨や周囲の軟部組織の状態を詳しく見るために有用です。レントゲンで写らない遊離体や炎症の状態などを詳しく確認できます。

岡庭 豊『病気がみえるNo11 運動器・整形外科第1版』株式会社メディックメディア より引用(一部改編)

4. 治療法

離断性骨軟骨炎の治療は、病状の進行度や患者の年齢、活動レベルに応じて異なります。一般的に、保存療法と手術療法の二つのアプローチがあります。手術療法の適応には、ロックを起こしているか、引っ掛かりによる関節可動域制限があるか、繰り返し炎症を起こしているか、スポーツ活動に影響を来たしているかなどが考慮されます。

 保存療法

休息と活動制限: 痛みを和らげ、治癒を促進するために、運動を一時的に制限します。

理学療法: 関節の可動域を維持し、筋力を強化するためのリハビリテーションを行います。

装具の使用: ブレースやサポーターを使用して関節を安定させることが推奨される場合があります。

保存療法では遊離体の大きさにより、再発のリスクが残ります。

 手術療法

保存療法で改善が見られない場合や症状が重篤な場合には、手術が検討されます。手術の方法には以下のようなものがあります。

関節鏡手術: 小さな切開からカメラを挿入し、問題箇所を直接治療します。

骨軟骨移植: 損傷した部分を健康な骨軟骨で置き換える方法です。

骨穿孔術: 損傷部に小さな穴を開けて骨髄からの修復細胞を誘導する方法です。

 5. リハビリと予防

手術後や保存療法中のリハビリテーションは、治療の成功に不可欠です。リハビリは以下のような内容を含みます。

ストレッチ: 関節の柔軟性を保つためのストレッチ。

筋力トレーニング: 筋力を強化し、関節の安定性を高めるエクササイズ。

バランストレーニング: 膝の安定性を改善するためのバランス練習。

予防策としては、膝に過度の負担をかけないようにすることが重要です。適切なトレーニングと休息のバランスを保ち、適切なフォームで運動を行うことが推奨されます。

 6. まとめ

今回は膝の疾患について解説しました。離断性骨軟骨炎は重症度にもよりますが、場合によっては手術が行われることもあります。スポーツをしていて痛みや引っ掛かりが感じる方は早めに専門医の診察を受けることをお勧めします。

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