東洋医学とは
みなさまこんにちは!Rineal の見澤です。
前回は鍼灸師に関してお話しましたが、今日は途中で出てきた「東洋医学」に関して前回の続きをお話します。
前回のおさらいになりますが、端的に言うと西洋医学は主に「ケガや病気そのものを診る、ケガや病気を治す」医学、東洋医学では主に「ヒトを診る、ヒトの全身状態を調整する」医学ということになります。そのため、検査の仕方や診察の仕方も異なってきます。
東洋医学の世界では聞いたことがあるけど聞きなれないような言葉がたくさんあります。例えば、「気」や「五行(木・火・土・金・水)」、「陰と陽」など漫画やアニメなどでも使われることがあるので聞き覚えはあるかもしれません。ちなみに某有名な「秘孔」を突くアニメでは、それぞれモデルになったツボがあるようです。
東洋医学では体の状態を把握するために、脈診、舌診、腹診などあまり西洋医学では行われない評価も行われます。
そのような評価結果をもとに、経穴(ツボ)といわれる治療部位に対して鍼や灸を用いて施術をします。
東洋医学では全身の状態を調整するイメージです。そのため、根本から今のお身体の状態を改善していこうという治療になっていきます。ですので、一見痛い場所とは関係がなさそうなところを診察したりすることもあります。
最近では西洋医学的に改善が得られにくい症状などに対しても、東洋医学的アプローチが有効であるということがあります。
例えば、漢方薬での治療もその一例です。西洋医学的に効果が得られにくい状態の人が漢方薬を処方され服用を始めたら改善してきたなんてこともあるようです。
明確な効果が出ているかは別として、例を挙げると、近年大流行したような新型の感染症などに関しても、新型の病気に対して
西洋医学→対処法が確立していないため効果的な治療ができない。対症療法がメイン
東洋医学→その人の全身の状態がどう変化しているからそれを整えるよう治療しよう
という考え方の違いがあります。どちらが良い、悪いということは言えませんが、それぞれが医学が得意とする状態や症状などがあります。
私個人的にもよく思うことですが、足や手に鍼やお灸で治療をすることで、肩こりや歯の痛みが引いてきたり、気分がすっきりするような治療もあります。私の勉強不足もありますが、西洋医学的にはなかなか考えにくいメカニズムだなといつも驚きます。
というのも、東洋医学では西洋医学との違いというところで、「エビデンスがない」といわれることが少なくないです。(エビデンスとは治療などの有効性を示すために、適切な指標を用いて数字の変化等で表した客観的なデータによる効果の裏付けになります。簡単に言うと論文や学会で発表されているようなイメージです)。確かに東洋医学での治療方法や治療効果は数字で効果を表すのが難しいとされています。
東洋医学はよく、「経験の医学」といわれています。東洋医学とは中医学とも言い、中国で発祥した医学です。その歴史は古く、よく言われる~中国数千年の歴史~と同様になります。そのため、それだけの長い年月をかけて様々な治療が行われてきており、また、その中で効果があるとされたものが今現在まで引き継がれてきています(中にはびっくりするものもありますが)。
ですので、西洋医学のデータによる裏付けとは異なり、東洋医学は経験によって裏付けられていえるといえます。
そのため、「東洋医学はエビデンスがないから効果がない」とは言い切れないと私は思っております。
皆様はいかがですか?データがないから治療が信用できないと思いますか?それとも、それだけ長い時間をかけて行われてきたから効果がありそうと思いますか?ぜひご意見をお聞かせください。
どちらか片方だけが優れた医療という見方でなく、両方の医学の視点を柔軟に持ちたいなと私は思っております。
膝や脚、股関節などの関節の痛みや、脚のお悩みに対しても、患部の状態はもちろん、全身の状態も考えつつ施術させていただきたいと考えております。
施術中には脚以外のお悩みに関しても、効果があるといわれているツボのご紹介などもさせていただけたらと思います。
以上、少し長くなりましたが、東洋医学についての簡単な説明をさせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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