「膝が痛いです。何をしたらいいですか」→「膝周りの筋肉を鍛えましょう」これは正しいのか?①
みなさまこんにちは。Rinealの見澤です!
今日はよく見かけるやり取りに関してタイトルにしてみました。
テレビやインターネットなどで「変形性膝関節症の治し方!」などといったトピックでよく目にするやり取りなのですが、これは本当に正しいのでしょうか?
大前提として、痛みの原因や痛めている場所は厳密には一人一人ことなるので、万人に効果がある治療法となるとなかなか難しいです。
なので、より多くのケースに関して言えることという視点でお話をさせていただきます。
「膝が痛い」から「膝の周りの筋肉を鍛える」
これは一見理にかなってそうですが、少し詳しく考えてみましょう。
考えるべき点としては大きく分けて2点あります。
①なぜ膝が痛いのか、また、どうなると膝が痛むのか
②膝の周りの筋肉はどういう役割を持つのか
ということを考える必要があります。
①に関しては、膝の痛み原因(痛みの原因となる組織)について考えます。
膝の痛みと一言にいっても、その原因としては組織の炎症や、筋肉の損傷や硬さ、関節の変形などにより、負担が一か所に集中してしまっていることなど様々です。
組織としても、滑膜というものや、骨の膜の部分、筋肉、神経など痛みの原因となる部位は様々です。さらには長い間痛みが続いていると、痛くないことも痛いと脳が認識してしまうことによる影響も出てくることがあります。
②膝周りの筋肉の役割に関しては様々なものがあります。例えば膝を伸ばす力を持つ大腿四頭筋や、膝を曲げる筋肉であるハムストリングスなどがあります。これらの筋を鍛えることで膝の痛みが減るでしょうか?ここからは私の考えも含まれますが、膝の周りの筋肉を鍛えるだけで痛みの改善は難しいと思います。
①でお話した痛みの原因が筋肉の弱さによるものであれば、膝周りの筋肉を鍛えることで改善は得られる可能性はあると思います。しかしながら、膝周りの筋肉を鍛えることで、組織の炎症や関節の変形による痛みは改善されるでしょうか。なかなか筋トレにそこまでの効果は期待しきれないと思います。逆に、筋肉の硬さが原因で痛みを生じている場合は、強い筋トレをすることで症状が悪化するケースも少なくありません。
以前私が病院で勤務をしていた時に、「最近膝の痛みで受診される人が多いな」と思った日がありました。その時たまたま患者様に「最近はなんだが膝が痛くて来院される人が多いんですよ」と聞いたところ、「この間テレビのお昼の番組で○○さん(某有名人)が、膝が弱い人はスクワットがいいって言ってたから私も毎日やってるのよ」とお話されました。
まさに、テレビで言っていたことが逆効果だった例ですね。スクワットは比較的負荷が強い運動になりますので、膝が痛い人が行うと負荷が過剰になることがあります。また、正しい姿勢で行わないとかえって膝を痛める原因となります。
ケースバイケースではありますが、、、「膝が痛い」から「膝の周りの筋肉を鍛える」というのは直接的な改善には結び付かないと考えています。
では「膝が痛い」人は何をしたらよいかという点ですね。
それに関してはまた次回の記事でお話しできたらと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様により詳しく脚の健康のことやRinealのことを知っていただくために、LINE公式アカウント、Instagramで情報発信を行っております。ご興味を持っていただけた方はぜひお友達登録、フォローよろしくお願いします!
また、ご予約をご希望される方はこちら(予約ページはこちら)からご予約いただけます。
最後までお読みいただきありがとうございました!