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股関節・膝・脚の痛みを改善「脚の専門院リネアル」

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膝の痛みは体重のせい?①「痩せれば治る」だけじゃない、本当のメカニズムと改善策

膝の痛みは体重のせい?①「痩せれば治る」だけじゃない、本当のメカニズムと改善策

みなさまこんにちは!中央区八丁堀で膝の痛みに特化した治療院「脚の専門院リネアル」の見澤です!

膝が痛くて、膝について調べた時や、整形外科へ受診した際に

「痩せれば膝の痛みは楽になりますよ」

と言われることはありませんか?

それについて、

「わかってはいる。でも、膝が痛くて思うように動けない。動けないから痩せられない。痩せられないから膝が痛い——。」と悩まれる方も少なくありません。

この「負のスパイラル」の中で、出口が見えなくなってしまいますよね。

確かに、体重と膝の痛みには深い関係があります。しかし、「体重だけ」が問題なのではありません。

体重が増えたとき、なぜ膝に痛みが出るのか。

そして、体重が完全に落ちる前でも、痛みを和らげることはできるのか。

今回の記事では、このふたつの問いに、解剖学・運動学・臨床の視点からきちんとお答えします。

目次

1.数字で見る「体重と膝の負担」の関係
2.体重だけが問題ではない3つの理由
3.痛みの負のスパイラルとその出口
4.実際の症例:50代男性・体重管理×アライメント改善で痛みが激減
5.改善アプローチ:体重管理・アライメント・鍼灸の組み合わせ方
6.よくある質問(FAQ)
7.まとめ
8.おわりに

1.数字で見る「体重と膝の負担」の関係

まず、体重が膝にどれほどの負荷をかけているかを、数字で見てみましょう。

※負荷の数字については諸説あります

動作膝にかかる負荷(体重比)
平地歩行約3〜5倍
階段の上り下り約4〜5倍
立ち上がり動作約8倍前後
走る・ジョギング約10倍前後

体重60kgの方が階段を下りるとき、膝には約420〜480kgの力がかかっている計算になります。

ここで重要なのが、体重が1kg増えると、膝への負荷は歩行時で約3〜5kg増えるということです。逆に言えば、1kg減らすだけで膝への負担は3〜5kg軽くなる。体重管理が膝の痛みに直結する理由がここにあります。

ただし、これはあくまでも「体重という変数だけを変えた場合」の話です。実際の膝への負担は、体重以外の要素にも大きく左右されます。

2.体重だけが問題ではない3つの理由

① アライメントの乱れが「負荷の集中」を生む

同じ体重でも、アライメント(骨格の並び方)が整っている人と乱れている人では、膝への負担のかかり方がまったく異なります。

たとえば、膝が内側に入るニーイン(X脚傾向)があると、膝の内側に引っ張られるような負荷が集中します。足部の過回内(扁平足傾向)があると、地面からの衝撃が膝の外側へ偏って伝わります。

体重が標準でもアライメントが乱れていれば膝は痛くなるし、体重が多少あってもアライメントが整っていれば痛みは出にくい。

これが、「痩せれば治る」だけでは語れない理由のひとつです。

② 筋力不足が膝を「守れない」状態にする

膝関節を守る最大の防御は、筋肉です。特に中殿筋(お尻側面)・ハムストリングス・大腿四頭筋(太もも前面)が適切に機能していれば、体重による衝撃を筋肉が吸収し、関節への直接的なダメージを減らせます。

肥満の方に筋力不足が合併しやすいのは、体重増加により活動量が減ることで筋肉量も低下するためです。体重が重い+筋力が弱い、この組み合わせが膝への負担を最大化させます。

③ 脂肪組織が「炎症」を引き起こす

近年の研究で明らかになってきたのが、脂肪組織そのものが炎症性物質(サイトカイン)を分泌するという事実です。

内臓脂肪や皮下脂肪が増えると、アディポカインと呼ばれる炎症性物質が血中に増加し、関節の滑膜(かつまく)に慢性的な炎症を引き起こします。これは単純な「重さによる負荷」とは異なる、化学的・全身的な炎症メカニズムです。

つまり肥満は、物理的な負荷増加炎症性物質による関節ダメージのふたつの経路から、膝を傷めつけているのです。

3.痛みの負のスパイラルとその出口

膝が痛い方が最もつらいのは、この悪循環です。

膝が痛い → 動けない → 消費カロリーが減る → 体重が増える → 膝への負担が増す → さらに痛くなる

このスパイラルに入ると、「痩せてから運動する」も「運動して痩せる」も、どちらも実行しにくくなります。

出口はどこにあるか

スパイラルから抜け出す鍵は、「痛みを先に減らすこと」です。

体重が落ちる前でも、痛みを和らげることはできます。アライメントを整え、膝への負荷の集中を減らし、鍼灸で炎症を抑える。痛みが減れば動けるようになり、動けるようになれば自然と体重管理も進みやすくなります。

体重管理は大切です。しかし、体重が落ちるのを待ってから治療を始めるのではなく、痛みの改善と体重管理を並行して進めるという発想の転換が、スパイラル脱出の第一歩です。

4.実際の症例:50代男性・体重管理×アライメント改善で痛みが激減

Bさん(57歳・男性・営業職)

主訴:両膝の痛み。特に右膝内側と膝蓋骨周囲。長時間の立ち仕事・移動後に悪化。

身長170cm・体重85kg(BMI 29.4)。整形外科で「変形性膝関節症の初期、体重を減らしてください」と言われ来院。痛みで運動できず、体重も減らせない状態が半年間続いていた。

評価所見

・両膝のニーイン顕著
・大腿四頭筋・中殿筋の著明な筋力低下
・足部過回内(両側)
・歩行時の体幹側方動揺(トレンデレンブルグ兆候)

アプローチ

内容
1〜2週目鍼灸による膝関節周囲・ハムストリングス・腸脛靭帯の炎症抑制・血流改善+中殿筋・外旋筋強化開始、インソール導入
3〜4週目水中ウォーキング指導(膝負荷を減らしながら筋活動を促す)+平地での歩行練習
5〜6週目動作解析に基づく歩行修正・インソール調整・食事指導との連携

結果:6週間で右膝の痛みが視覚的評価スケール(VAS)で8→3に改善。体重は1.8kg減少。「痛みが減ったら自然と歩くのが楽しくなった」とのこと。3ヶ月後には体重5kg減、膝痛はほぼ日常生活に支障なしのレベルへ。

5.改善アプローチ:体重管理・アライメント・鍼灸の組み合わせ方

STEP1|鍼灸・インソールで「今ある痛みと炎症」を先に抑える

痛みが強い状態では、運動も食事管理も継続が難しくなります。まず鍼灸で膝関節周囲の炎症・循環障害にアプローチし、インソールで痛みのかかる部位への負荷を減らし、動ける身体の土台をつくります。

・膝関節周囲(内側・膝蓋骨周囲・大腿四頭筋腱)への刺鍼
・関節の動きや使い方に合わせたインソールを作成
・股関節・殿部の過緊張筋への鍼灸
・全身の自律神経調整による回復力向上

STEP2|膝に優しい運動から筋力と代謝を取り戻す

痛みが和らいだら、膝への負担を最小限にした運動から始めます。

・水中ウォーキング:浮力で体重負荷を約80%カット、膝に優しく有酸素運動が可能
・椅子を使ったスクワット(チェアスクワット):大腿四頭筋・中殿筋を安全に強化
・寝たまま中殿筋エクササイズ:ニーインを防ぐ股関節外転筋の活性化

STEP3|アライメントを整えて「体重が減る前から」負担を減らす

体重が落ちきる前でも、アライメントを整えることで膝への負荷を大幅に下げられます。

・インソールによる足部アーチのサポートの調整
・動作解析に基づく歩行パターンの修正
・筋力バランスの再構築による自然なアライメント改善

STEP4|食事管理との連携

極端な食事制限は筋肉量の低下を招き、膝を守る力をさらに弱めます。

・タンパク質を十分に確保しながらカロリーをコントロール
・抗炎症作用のある食品(青魚・野菜・オメガ3)を意識的に取り入れる
・急激な減量より、月1〜2kgのペースでの緩やかな減量が関節にも筋肉にも優しい

6.よくある質問(FAQ)

Q:体重が重いと変形性膝関節症は必ず進行しますか?

A: 体重は変形性膝関節症の進行リスクのひとつですが、「体重が重い=必ず進行する」わけではありません。筋力・アライメント・日常の動作パターンが適切に管理されていれば、体重があっても進行を遅らせることは十分可能です。逆に、体重が標準でもアライメントが乱れていたり筋力が低下していたりすると、軟骨への負担が集中し進行するケースもあります。体重だけに注目するのではなく、身体全体のバランスを整えることが重要です。

Q:膝が痛くてウォーキングができません。体重を減らすにはどうすればいいですか?

A: 膝に負担をかけずに有酸素運動をするなら、水中ウォーキングが最も効果的です。水の浮力により膝への負荷が大幅に軽減されながら、しっかりカロリーを消費できます。プールが使えない場合は、座ったままできる上半身の運動や、寝た姿勢でのエクササイズから始めることもできます。「膝が痛いから何もできない」ではなく、「膝に負担をかけない運動から始める」という発想の転換が大切です。

Q:サポーターやインソールは効果がありますか?

A: どちらも適切に使えば有効です。サポーターは膝関節の安定性を補助し、痛みを軽減する即効性があります。インソールは足部アーチをサポートすることで、地面からの衝撃が膝内側に集中するのを防ぎます。アライメント改善・筋力強化と組み合わせて使うことで、最大の効果を発揮します。自己判断での使用より、専門家に評価してもらったうえで選ぶことをお勧めします。

7.まとめ

・体重1kgの増減が、膝への負荷を歩行時で3〜5kg変化させる
・肥満は「物理的な負荷増加」と「炎症性物質による関節ダメージ」の両面から膝を傷める
・アライメントの乱れ・筋力不足が合わさると、体重以上のダメージが膝に集中する
・「痛い→動けない→太る→さらに痛い」の負のスパイラルから抜け出すには、痛みを先に減らすことが鍵
・体重管理・鍼灸・アライメント改善・筋力強化を並行して進めることで、スパイラルを断ち切れる
・体重が完全に落ちる前でも、痛みの改善は十分に可能

8.おわりに

「痩せれば治る」という言葉は、正しい部分もあります。でも、痛くて動けない人にその言葉だけを渡すのは、酷なことだと、私は思っています。

大切なのは順番です。

まず痛みを和らげる。動ける身体を取り戻す。そしてその先に、自然と体重管理も進んでいく——そういう流れをつくることが、重要だと考えています。

体重のことで自分を責めないでください。あなたの膝の痛みには、体重以外にも必ず原因があります。そしてその原因には、必ずアプローチできます。

一緒に、この負のスパイラルから抜け出しましょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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